2013年5月16日木曜日


 今日、福岡から帰るバスの休憩時間に「波打ち際のむろみさん」を買って来ました。早速読みました。むろみさんは見ての通り半人半魚の人魚です。しかも、博多弁・・・。読んでいたら、不思議な事に気がつきました。博多弁のいくつかは諫早弁と同じでした。何でだろう。で、調べた所こういう事でした。「なるほど〜」   多少小さくなっています。ご了承ください。




22〜23ページ。

以下 ニフティブログより。





博多弁(はかたべん)は九州福岡市を中心に話される方言肥筑方言のひとつ。厳密には福岡市博多地区を中心に使われている言葉を
指し、福岡弁(がっしゃい言葉)と区別される。ただし福岡弁を使用する人はきわめて少ない。
使用範囲
福岡市博多地区が中心だが、広い範囲で使用される。宗像弁筑豊弁筑後弁など周辺言語にも影響が大きい。現在は、福岡市をはじめ、
筑紫地区・糸島地区・糟屋地区南部など福岡地方で一般的に使われる言葉が博多弁と呼ばれている。
福岡県全域で使われる方言だと思われる場合もあるが、県内でも福岡市から遠い北九州市京築地域・筑豊地方宗像地方大牟田市などでは
異なる部分も多く、特に福岡市から遠い京築地域や筑豊地方・大牟田市では博多弁が使われる事は殆どなく、これは間違いである。
下記は標準語を各地の方言に転換します
 
特徴
日本語という観点で言うと、九州方言の肥筑方言という方言に分類される。肥筑方言には熊本弁、長崎弁、佐賀弁などが分類され、
アクセントは異なるものの、いずれも「何ばしようと(しよっと)?」という共通の言い回しが見られる。肥筑方言の中での博多弁の特徴は
「どげん」「っちゃん」「~やけん」を使うことがあげられる。また、長崎弁が特殊アクセントで、佐賀弁、熊本弁が無アクセントに分類されるのに
対し、博多弁が共通語の崩壊した曖昧アクセントであることがあげられる。北九州弁は、豊日方言に分類され、博多弁の属する肥筑方言とは
ことなる。 しかし、近年は福岡でも北九州弁が所々聞かれるようになった。「何なん?」「なんしよーん?」という語尾に「ん」がつく言葉は
北九州弁が近年福岡で使われるようになったものと思われる。
 
発音・アクセント
「せ」→「しぇ」、「ぜ」→「じぇ」と発音される。また、共通語を話そうと、「せ」、「ぜ」と発音することを意識しすぎるあまり、「しぇい」「じぇい」は「せい」「ぜい」となることもある。
    「先生はJRで来る」→「しぇんしぇいはぜいあーるでくる」
語中の「わ」は前の音につられて「あ」「-」のように発音される。
「人は笑われて変わるものだぜ。」→「人はわらーれて、かーるもんぞ。」
福岡弁博多弁ともに、曖昧化した東京アクセントを使うが、文脈には関西の影響も強い。
「帰るの?」などの共通語の「の」にあたる「と」がついた動詞のアクセントは尻上がりになる。
「帰ると?」低高高高
「帰りよーと?」低高高高高高になる。
動詞の補助の関係があるとき、補助の関係にある二つの動詞の最初の音節と最後の音節のみ低くなる
「出てきた」低高高低
「帰ってきた」低高○高高低
助詞「の」がついた文節の自立語は尻上がりになる。
「雨のあがった。」低高高高高○低
動詞で言い切る、または、動詞に過去、完了の「た」がついて言い切るとき、最後の音節は必ず、下がる。このアクセントは東京のアクセントと関わりが強いので、(東京アクセント)、(博多弁アクセント)で表すと下記のようになる。
「見る」(高低)(高低) 「きく」(低高)(高低) 「かえる」(高低低)(高低低) 「あるく」(低高低)(低高低) 「さがす」(低高高)(低高低) 「きこえる」(低高高高)(低高高低)

名詞
  • 「おいしゃん」…伯父さん・叔父さん・小父さん。苗字または地名を冠して「佐藤のおいしゃん」「中洲のおいしゃん」などと呼ぶ。
  • 「がと」…~の分。例えば「300円分買って来なさい」は「300円がと買うて来んしゃい」となる。
  • 「かったりこうたい」…交互に。交代交替。
  • 「かべちょろ」…ヤモリ。
  • 「きさん」…貴様。
  • 「ど(ん)べ」…最下位。
  • 「こす」…こすいこと。
  • 「せこ」…せこいこと。
  • 「へこ」…ふんどし
  • 「てのごい」…手拭
  • 「ごりょんさん」…主婦。
  • 「さん・のー・がー・はい」…掛け声。他の地域ではいっ・せー・のー・で等。
動詞
  1. 特殊な活用
  • 「着ろ」→「着れ」
  • 「食べろ」→「食べれ」
  • 「調べろ」→「調べれ」
  • 「準備しろ」→「準備せれ」
  • 「寝ない」→「寝らん」
  • 「寝させる」→「寝らせる」
  • 「寝よう」→「寝ろう」
  • 「寝なければならない」→「寝らないかん」
 
  • 「こさせる」→「こらせる」
  • 知っとる→しっとー
  • 雨の(が)降りよー
  • 雪の降るごたる→雪の降るごたー
  • 教えてやる→教えちゃー
  • かう→こうて
  • こう→こうて
  • いう→いうて
  • わらう→わろうて

形容詞・形容動詞・副詞・連体詞

  • ウ音便
形容詞も動詞と同様に連用形でウ音便を用いる。
  • 例 「寒くなる。」→「さむうなる。」
  • 例 「偉くなる。」→「えろうなる。」
  • カ語尾
共通語の終止形、連体形の活用語尾「い」を「か」ということがある。しかし、福岡でカ語尾は「よか」を除くとあまり聞かれない。
  • 例 「いいよ、いいよ。」→「よか、よか。」
「よい」は「よか」というが、そのほかの形容詞にカ語尾を付けるときは詠嘆を表すことが多い。 語源は平安時代に京都で多用されていた「カリ活用」である。
  • 例「今日も暑いねえ。」→「今日も暑かねえ。」
  • 「あげな」連体 …あんな。語源は「あ」+「が」+「やうなる」
  • 「あげん」副 …あんなに。あんなふうに。「あ」+「が」+「やうに」
  • 「おおまん」形動…適当。気ままで我が儘だ。
  • 「からい」形・ク …塩辛い。しょっぱい。
  • 「きない」{形・ク}…黄色の。鶏卵の黄身は「きなみ」と呼ぶ。「あのきないとは何な?」
  • 「こまい」形・ク…ちいさい。細い。
  • 「しゃあしい(か)」(語源は「せわし」)「じゃかしい(か)」「せからしい(か)」{形・シク}…うるさい、騒がしい。「そわそわすんな。しゃあしかぞ。」
  • 「しゃばい」形・ク …体が細くて、頼りない。
  • 「しょんない」形・ク…仕方ない。
  • 「しかたもない」形・ク …1.くだらない。どうでもいい。2.期待して損する。
  • 「ちゃくい」{形・ク}…1.横着な、不誠実な、ずるい。「横着な」が短縮されて形容詞になったもの。2.(思わず横着になってしまいたくなる心情から)むかつく、面倒な、不快な。例えば「あいつむかつくよね?」は「あいつちゃきくね?」
  • 「ちっこい」…ちいさい。
  • 「つまらん」「つぁーらん」…「だめだ」。1.不許可を表す。「食べたらだめだ」は「食うたらつぁーらん」2.「くだらない」「面白くない」の意味で用いる。3.「だめになる」は「つまらんごとなる」となる。
  • 「つまるもんかい」 …「良いはずがない」「良いわけ無いだろうが」
  • 「いっちゃん」{名}…(副詞的に)一番。「今日学校にいっちゃん早う着いたばい。」
  • 「いっちょん」{副}…(否定語を伴って)少しも。全然。「弓道やらいっちょんしきらん。」「いっちょん好かん」で「大嫌い」という意味になる。
  • 「えずい」{形・ク}怖い。
  • 「さっちが」「しゃっちが」{副}…(不快を含めて)必ず。いちいち。「さっちが明日もこないかんとね?」
  • 「すいい」{形・ク} …酸っぱい。
  • 「ちかっぱ」{副}…1.力一杯、思い切り。2.とても。
  • 「そげな」連体… そんな。「そ」+「が」+「やうなる」
  • 「そげん」副… そんなに。そんなこと。そんなふうに。「そ」+「が」+「やうに」
  • 「どげな」連体… どんな。
  • 「どげん」副… どんなに。どう。どんなふうに。
  • 「なし」「なして」{副}…なぜ、どうして。
  • 「なんやかや」{副}…あれこれ(言う)。
  • 「ばり」{副}…とても。
  • 「ふとい」形・ク…大きい。ふとい。
  • 「やわい」形・ク…柔らかい。「やおうする。」
  • 「いたらん」{連体}…余計な。多くは「いたらんこと(するな/言うな)」の形で使用される。
  • 「なんかなし」{副} …とにかく。「なんかなし、電子辞書ば使わんで紙の辞書ば使うて見れ」
  • 「ふてえがってえ」{感動} 今は聞かないが、驚いたときに発する。
  • 「おまえが遅れるから、連絡できなかったんだよ。」→「おまえが遅れるけん、連絡されんやったったい。」
  • 「やけん」…「や」+「けん」
  • 「っちゃけん」…「と」+「じゃ」+「けん」
  • 「~ばってん」(逆接・単純接続)
「~けれども」


















1 件のコメント:

どぶろく さんのコメント...

方言は同じ県内でも全然違う場合もあるし、
隣町でさえ全然違う場合もあります。
年寄りと若い子とかでも違ってきますね。
年をとってくると昔言葉になってくるし、
方言で話すのが一番話しやすいんだよね。
子供の頃話してた言葉が一番話やすいんだと思います。
標準語と都会化で方言も変わってくるんだろうなぁ。